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副籍交流という通学があります。障がいがあって、普通の小中学校に通学できず、特別支援学校に通っている小中学校の生徒さんが、地域の学校に行って授業を受けるというものです。特別支援学校はバスによる送迎がありますが、地域の学校へは自力で行くことになりますので、親御さんの付き添いが必須です。
6月、杉並区立東原中学校で副籍交流の生徒さんが運動会に参加する際に、校長先生がとても素敵な取り組みをしてくださいました。区立中学の生徒さん達が中心になって、手足を動かすことが難しく話すこともできない障がい児の副籍交流の同級生が、どうしたら一緒に運動会に参加できるかを考え、実践してくれたのです。障がいのご本人もお母様も大変喜ばれていて、感動しました。
その体験を踏まえ、10月に杉並公会堂で行われた同中学の「合唱祭」にも、同級生達が考えてくれて、前よりももっとバージョンアップした登場で参加することができました。この取り組みは、12月7日(日)セシオン杉並3階第8・9・10会議室で15時30分から行われる「トークライブ それならわたしもできるかも」の中で発表されます。ぜひ見に来ていただきたいです。
この件で校長先生とお話しした際に、校長先生が「私は障がいを持つお子さんがみんなと一緒になって学ぶことは普通のことだと思っています。」とおっしゃっていて、だからこそ出来たんだなと感じました。でもこういった取り組みを、今までしてこなかった学校で新たに始めるというのは、なかなか大変だったのだろうとも思います。
そして一番印象に残った校長先生の言葉が「この取り組みは、私が校長だからできたことだと思う。それだけでも、校長になった甲斐があります。」という言葉です。私は感動して泣きそうになりました。
曲がりなりにも、NPO法人の代表をオロオロしながら務めている私ですが、「理事長をやってた甲斐があったわ!」と言える日が来ると良いなと思いました。



